平成21年2月2日 月曜日

直ったーっ!

Filed under: 電子工作, ジャンク — とめくぎ @ 1:37:12

やっとPC-486SRの修理完了。
動作テスト

まずは教訓。
電源入れる前にブリッジしてないかしっかり確認しよう!
無負荷じゃ正常に動かないスイッチング電源もある。

以下修理記録

まずは電源内部を観察。
問題の箇所
写真の近辺のコンデンサがダメっぽいので、コンデンサの種類と容量耐圧をメモする。

縦の基板を取り除いた。
値が読みにくいので、縦に実装された基板を取り除く。はんだシュっ太郎大活躍。

取り除いた基板も観察
取り除いた縦基板。
載っているコンデンサは松下とエルナー。
左下の二つのコンデンサは並列に成っている。
漏れては居ないけど、予防のため交換する。

一通り値をメモしたら、コンデンサ除去開始。
コンデンサ除去開始
結構、電解液が飛び散っている。コンデンサ自体もベトベトしている。
トランスも取り除いた
トランス下にまで電解液が広がっていたので、トランスも除去した。
片面基板なんで、結構取り外しは楽だけど、パターン剥離には注意を。

抵抗もチェック
コンデンサ以外もチェック
一見1/8Wの抵抗に見えるんだけど、酸金っぽい塗装の抵抗がある。
カラーコードは4本帯なので金皮では無さそう。

よりによって、ソレの一本が不良だった。
不良の抵抗
カラーコードが470Ωなんだけど、680kΩ辺りをフラフラと抵抗値も安定しない。
電解液で腐食したっぽい。

色々調べたんだけど、どうやらスイッチング電源向けに対パルス性の強い抵抗があるそうで、ソレっぽい感じです。
あと難燃性の塗装とかの抵抗がコレに似た塗装のようです。
部品屋曰く、サイズの割りに発熱のある部分向けに使っているんじゃないかな?とのこと。
仕方ないので、1Wくらいの酸金で代用。

酸金も交換
ワット数の大きい抵抗も変色が見受けられたので念のため交換。

トランスとインダクタもクリーナーで洗浄
トランスとインダクタもクリーナーで洗浄した。

パーツ交換完了!パーツ交換完了!
パーツ交換完了!

動作確認をと電源を投入するも、チッチッチッチッと異音が!ヤバイ!

基板をよーく確認すると、ハンダブリッジ発見!何たる初歩ミス!

はんだブリッジを取り除くも異音は収まらず、二次側の整流ダイオードを外して導通チェック。異常なし。
ココで、2次側の電圧を測ろうと電源を入れてしまったんだけど、電圧が出ない。
アレレ??

12V回路の三端子レギュレータやホトカプラや保護回路のトランジスタを疑ったんだけど、一次側のFETにオシロを当てて発振を見てみたら信号無し。
制御回路かー?ハイブリッドICが逝ったのならもう終わりだ!
なぜだ!と一次側の制御回路の電源電圧(っぽい箇所)の電圧を見ると0.2Vととか低い電圧!
電源回路のツェナーダイオードを外して抵抗値を測ると、何と0Ω!ショートしてます。

結局は2次側を無負荷で動かしてしまったために一次側に過電圧が掛かり、
一次側の制御回路の電源を作る回路のツェナーダイオードを壊してしまったようです。
27と書かれていたし、その回路のコンデンサの耐圧が50Vだったので27Vのツェナーと見切って購入。

交換して無事動きました!
ちなみに電源の動作確認の際は、出力に適当な負荷が必要です。
5Vの回路のみで良いので数十Wの抵抗を繋ぎましょう。
自分は1Ω30Wのセメント抵抗が有ったので、ソレを5Vの回路に接続して電圧を測りました。
無負荷で電源入れると、やっぱりチチチと音がして、12V系は不安定な電圧が出ます。

この手の電源は制御盤やアーケード向けの電源とは違い、無負荷で回すと壊れるっぽいので、注意が必要です。

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